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[vol.6]レバレジーズ最年少執行役員に聞く!若手社員を導き「成長」させる企業とは?

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2018/10/12
特集:BEYOND CAFE STORY

▲写真左よりBEYOND CAFE前代表取締役の杉岡侑也、レバレジーズ株式会社執行役員の藤本直也様、BEYOND CAFE新代表の伊藤朗誠

 
 

今回お話をお伺いするのは、2014年にレバレジーズ株式会社に新卒入社し、1年目で新規事業を立ち上げ、2年目には事業部長、4年目より執行役員を務める藤本直也さん。現在は、主に人事部での仕事を中心に、新規事業、経営戦略やブランドマネジメントなどあらゆる方向からレバレジーズの成長を支えています。

そんな藤本さんにBEYOND CAFÉ前代表の代表を務めてきた杉岡侑也、新代表の伊藤朗誠が「若手育成における成長の定義」や「採用における企業の姿勢」についてお伺いしました。

 

新卒で入社するならベンチャーか大手か

 

伊藤朗誠(以下、伊藤):早速ですが「成長したい」と意気込む新卒社員が、ベンチャー企業に入社するべきか、大手企業に入社するべきかという悩みについて、レバレジーズ全体の成長を牽引しながら、採用にも携わる藤本さんはどう思いますか?

藤本直也様(以下、藤本さん):そうですね。僕個人としては「ベンチャーの方がいいよね」って話をしたいと思いつつも、結局は自分が何をしたいかよりも、何のために生きるかということを考えてほしいと思っています。そういう意味では、どちらを選んでも良いかなと、とらえていますね。

杉岡侑也(以下、杉岡):とはいえ、どうやって就活を進めたらいいかは、学生にとって難しいですよね。

藤本さん:僕自身は、選択肢の意味をしっかり理解することが大事だと思います。例えば、“ベンチャー企業”といわれる企業の中でも、さまざまな規模感の会社があるわけで、弊社の採用ですと、特にベンチャーの中で戦っているわけではないんですよね。むしろ大手企業とのバッティングの方が多いです。

採用情報や周囲が言うような大手企業、ベンチャー企業という対比的なメッセージだけを真に受けずに、ひとつひとつの会社を見て、正しい就活をしてほしいって伝えています。

杉岡:学生は何を軸に大手やベンチャーを選択したら良いのでしょうか?

藤本さん:キャリアデザインを考えたときに出てくる、「自分がどんな大人になりたいか」というビジョンはキャリアのステップや状況によって変わりやすいものだと思うんです。一方で、各ビジョンを選ぶ「理由」の根本の部分は、意外と変わらないことが多いじゃないですか。なので、この理由の部分が大切だと思います。つまり、「なんで自分は働くのか」とか、「なんで自分は生きるのか」といった問に対する答えです。

杉岡:たしかに。僕自身、やりたいことなんて変わり続けるものだから「愚直にやりたいことをしていた結果、なんでも選択できるようになっちゃった」という具合に、自分のキャパシティを広げていくことが大事かなって考えています。

 

「何のために成長したいのか」意味付けを求める理由

 

杉岡:若いうちから可能性のキャパシティを最大限に広げるためには、そういう先輩がいるところで、120%やり続けられる環境が良いですよね。そういう意味では若手でも挑戦しやすい環境が整っているベンチャーが良いのかな、と思います。

大規模な会社だと自分に適した環境への配属が遅くなり、チャンスを掴めなくなってしまうこともあると思うんですよね。結果、キャリアの選択肢が少なくなったり…どうでしょうか?

藤本さん:そうですね。ただ、少し付け加えるとすれば、自分のために頑張る人って企業としてはあまり欲しくないんです。勉強したり、教えてもらったことができるようになることで、自分に力がついた気になってしまう若手が多い気がしているんですけど、それって少し違うんですよね。

杉岡:それは、結局のところ過去の実証の集合知でしかないってことですよね。

藤本さん:そうそう。自分のためのベクトルではなく、お客さんや社会のために仕事をして欲しいんですよね。自分のスキルに磨きをかけることにフォーカスしている人よりも、目の前の課題にひたむきに取り組んだ結果、自分が喜ばせる人の総量を増やした方が、結果的に自分に跳ね返ってきて、本質的な成長につながると思うんですよね。

伊藤:自分のためってなると、自分の限界値で成長の伸びしろも決まってしまうけど、他者にベクトルを当てて取り組むことができたら、結果的に自分の成長にも繋がると言うことですよね。

藤本さん:そうです。勉強が得意な子って、自分の成績が上がれば良い部分があると思うのですが、仕事って極論仕事をせずに寝ていたとしてもお客様が喜んでくだされば良いんですよね。むしろそっちのほうが、投資対効果が最大です。だから、他人のために本気を出すこと、そこに対して本質的な成長を求めなければいけないんですよね。

杉岡:実際に御社の中でも、そういう人の方が成長しているのでしょうか。

藤本さん:弊社の中で成長しているメンバーのことを考えてもそうですね。例えば、若いうちから新規事業の部長として最前線でビジネスしているメンバーは、部下の成長や誰かの成長、お客様のためにコミットできるので、やはり様々な角度での成長速度が速いです。新卒で入ったときは将来が不安なので、自分にベクトルが向いている人が多いですが、2年、3年と仕事をしていくに連れて、活躍している人ほど、自分に対する欲求よりも他者や社会に対する関心とか野望が大きくなっていきます。その自分軸から他人・社会軸に価値観が変わった人ほどより大きな成長をしている気がします。

1年目からマーケティング責任者をやっているメンバーを見ていても、自分が責任を持って社会と向き合う経験の総量が大きいからこそ、大きな成長につながっているんだと思います。

 

成長を正しく定義し、本質的に成長させる環境づくり

 

杉岡:採用現場において「成長とは何か」ってよくあるテーマですけど、それを正しく定義できている会社ってないですよね。藤本さんは成長の正しい定義って何だと思いますか?

藤本さん:根本的にスキルを磨いたところで、それは本質的な成長ではないと思っています。自分自信の経験から、自分が何かしたことに対して今まで喜んでくれなかった人が喜んでくれた時に、スキルと成果がついてきたように思います。そういったサイクルを回していくことが、成長であり、仕事なのかなと思います。

実際、うちの会社の場合の「仕事って何か」というと、「他者貢献を通して自らを成長させる営み」って答えるんですよね。

伊藤:なるほど。他者へ貢献しながら自らを成長させる方法としては、どのようなものがあると思っていますか。

藤本さん:よく言われる「とりあえず成果を出せ」って正しいと思うんですよね。頑張って、目の前のお客さんにコミットしてお客様を喜ばせる。その結果、成長してできることとか、見える世界が広がることが多いと思うので「とりあえず成果を出し続ける」と言うのは正しいと思います。

杉岡:たしかに、そうやって考えると入社間もないうちから、自分の足で挑戦させてもらえるベンチャーの環境って大きいですよね。

藤本さん:成長を得られる量だとか、顧客に対しての成果という意味で、20代でどれだけやりぬけるかって重要なんですよね。たぶん30代以降って、時間的にも体力的にも制約があり、仕事に割けるリソースが限られてくるという意味で、20代のうちに力をつけて、本質的に成長できるかって重要だと思うんですよね。

杉岡:なるほど。発射角というか総量を決める角度は20代で決まってしまいがちですよね。だからこそ、20代のうちに本気で働いたほうがいいということですね。

伊藤:とはいえ、学生のときに、どうしたら角度を上げられるかわからない人って多いと思うんですよ。シンプルに経験できる幅を広げることを目的にしても、どの会社へ入ったらよいのかのイメージがしづらい。具体的に一定数角度を上げられるには、どうしたら良いと思いますか。

藤本さん:人の成長って「通常の成長」と「量子力学的成長」の2種類があります。例えば、時間をかけて一つひとつ積み上げていく成長を普通の成長だとすれば、自転車が乗れるようになった時とか、英語がいきなり話せるようになった時とかよくわかんないけどどこかのタイミングで圧倒的にわかるようになってくることってたまにあるじゃないですか、あれが量子力学的成長ですね。人の本質的な成長って後者だと思いますし、量子力学的な成長が多い人って真似できないぐらい成長しますね。

伊藤:なるほど。今のお話をお伺いすると量子力学的成長って意図的に引き出せない気もしているのですが、いかがでしょうか?

藤本さん:科学的にも主張されていますが、人との出会いと修羅場の経験で引き出せるかなと思っています。修羅場というのは、すごく厳しい状況のこと。どうしたらいいかわからない中で、自分が責任を持ってやりきり、抜けだした人って成長します。

そういう意味では、若手には責任を持たせるポジションに就かせるのが一番いいんじゃないかなと思っていますね。実際、弊社の場合は最速で2年目で部下40名のメンバーがいますが、そういうメンバーはやはりすごく成長スピードが速いですね。

杉岡:たしかに、「人との出会い」という異物を自分のものにするためには、修羅場の環境に身を置かないと、選択肢さえも得られない。そうなると成長は難しそうですね。

藤本さん:そうですね。ちょっと乱暴かもしれないけど、放任主義でぶん投げて、本人がどうにかしなければいけない環境の方が、一番成長すると思います。

 

「働かなくても生きていける」時代に若手を育てる企業の責任

 

伊藤:お話を伺っていて思ったのですが、藤本さんがこれからのリーダーの成長に必要だと思っていることって「利他の心」なのでしょうか。

藤本さん:もっと大切なのは「働かなくても生きていける」を理解させられたらいいのかなって思いますね。

杉岡:働かなくても生きていけることを理解させる?

藤本さん:バイトで年収600万円くらい稼げる人もいる世の中ですから、大手企業や商社行かない限りは、バイトをしてる方が給料が高かったりするんですよね。それに、今やSNSでもうまく食いつなげる時代。だから、無理に就職せず好きに生きられる世の中だと思います。

でも、そんな中で「企業で働く」を選んだ人に対して、「働く」意味をしっかり教えたいんです。今って2年、3年で知識が入れ替わる世の中なので、3~4年仕事したら、だれでも一番になるチャンスってあると思うんです。

だから「どうせ働くなら、働いていく中で何をやりたいのかをきちんと見極めて最前線で働く、最前線で働ける環境なのであればしっかりコミットするのがよい」と伝えたい。企業としても、若手に対して責任を持ちたいんです。

杉岡:実際、就活生の中には「企業に入らない」という選択をする人たちが、どんどん増えているんですよね。だから、採用することに対しての責任を持つことってすごい大事だなって思います。

そういう意味では、選考を通してブランディングの1つをとっても、採用に至らなかった方へのメッセージがあっても良いと思うんです。採用はされなかったけど、あの会社で価値観変わったなって思わせるような存在というか…

藤本さん:おっしゃるとおりですね。弊社の場合も、学生とお会いする機会が多いこともあって、弊社に入社していただくことは最低限の目標で、それ以上に正しく若者を導きたいなと思っています。

別に弊社に入社してくれなくてもいい。でも、これから不安定な世の中が到来する中で、君たちは勝ち残る会社を探したいのか、それとも自分が勝ち残る人材になっていきたいのか。会社の責任にするのではなく、生き残れる個人になって欲しいと伝えています。むしろそれ以上に、しっかりと社会を変革する意思をもって働いてほしいと伝えています。

杉岡:そうですね。ビヨンドカフェが発信したいのは、働くってスマホと同じようにみんなに与えられている機会。使い方によっては、お金を生み出すけど、その一方で時間とお金を使うだけのツールになるかもしれない。それならポジティブなツール、場になってほしいよねということを伝えたいんです。

伊藤:今の日本って、小学校から高校までは詰め込み式の教育、大学生になって初めて自由な時間が与えられて『ちゃんと自分の人生を考える』機会を就活の時に与えられる流れですよね。ビヨンドカフェとしては、その人生を考えるタイミングや、働く意義を考えさせることをどんどん前倒し、ゆくゆくは初等教育まで前倒ししたいと思っているんです。

そのために、働くことに接点を持っていない人に対して、志をもって社会で働くことが楽しいという大きな気づきをできるだけ早い段階で与えられるようなコンテンツをもっと創り出したいと考えています。

藤本さん:それはいいですね。弊社の事業部長も「初等教育をやりたい」って言っていましたし、なにか連携できるかもしれません。我々が携わるなら、まずは新しい会社が何を理想としているのかを教えて、還元したいですね!なにかあればぜひ!

伊藤:引き続き、よろしくお願い致します!

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