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他人に合わせまくりだった七変化少女が、初めてmeet myselfした瞬間

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2018/12/02
INTERVIEW

「 本当の自分って、どれだろう・・・? 」

話している自分の言葉が、まるで他人のもののように感じたことはないだろうか。
本心ではない笑顔が、仮面のようにはりついていると感じたことはないだろうか。
人はみな、対面する相手に合わせて生きている。
でもときに、あまりにも合わせすぎて、本物の自分がどれか分からなくなるときはないか。

今回インタビューをした木村美緒さんもまさにそんな「超カメレオンタイプ」の一人だった。
しかし、インターン「カタリバ」での活動、そして就活を通して、本物の自分と出会う経験をしたという。

「過去を振り返っても、感情が見つからなかったこともあった」
そう切り出す彼女に、話を聞いた。

人に合わせて生きてきた過去

バスケ部メンバーと

ーーー“人に合わせて生きてきた”という、ご自身の過去のついて教えてください。

中学のときにバスケ部の部長を務めたんですが、人前に立つ苦手意識からずっと自信を持てませんでした。

できないことを強いられる中で、部活で周りの子たちからどう見られているかが怖くて、でも一人でいることが不安で、クラスでもうまくやっていかなきゃと思って、すごく空気を読んでいました。

ちょうどそのころ、両親の仲が悪くて、家庭もうまくいっていませんでした。
そんな経験や環境から、自然と相手の顔色を伺って相手に合わせるようになっていたんです。

当時はいわゆる“学年のヒエラルキー”の上部と評価されているバスケ部にいて、周りからは

「イキイキしてるね〜!」
「楽しそうだね〜!」

って言われていたから

「あ、そうなのか。自分、今楽しんでるんだな」
「うん、確かになんか楽しいのかも。」

みたいな感じで、なんとなく充実していると思い込んで、みんなと過ごしてたんです。

ーーーなんか、分かります!ある意味、惰性で楽しんでいる、みたいな。

はい!でも私はそんなときに、ふと冷静になる瞬間があったんです。
友達と一緒にわいわい笑っていても

「 あれ?今、何で笑ってるんだろう?なにが楽しいんだろう?」

って、急に自分を俯瞰して見ている自分が現れるんです。
自分にやじるしの方向を向けてみた瞬間、何が楽しいのか分からなくなって。
虚無感みたいなものに襲われることも時折ありました。

それから、大学に入って過去を振り返ってみたときに、
自分はすごく人に合わせて生きてきたんだなって気づいたんです。

過去を振り返っても、見つからなかった本当の感情

ーーーどんなタイミングで過去を振り返ったのでしょうか?

高校生にキャリア教育の一環として授業を行う、NPO法人 「 カタリバ 」でインターンをしていました。
その説明会に参加したときに、いままでの自分の人生を振り返って感情やモチベーションの起伏を分析する
「人生グラフ」というのを書くことになったんですが、実際に書こうとしてみても、できませんでした。
過去の人生を振り返ってみて、自分が高校時代にやってきたことはたくさんでてくるけど、
どんなとき嬉しかったのか?どんなとき悲しかったのか?
・・・それをはっきりと思い出せなかったんです。

それがなぜか考えたとき、自分が今までずっと「人に合わせて生きてきたから」ということに気づいたんです。
昔から無自覚に、その場にいる人によって自分の立ち居振る舞いを変えたりしていたんですね。
だから振り返ったときに、自分が本当にそれを望んで選んでいたのか分からなくなっていて
そのときの感情もぽっかり抜け落ちちゃってうまく思いつくことができなかったんです。

NPO法人「 カタリバ 」の活動で掴んだ、“meet yourself”している感覚

「カタリバ」のメンバー

ーーーーそんななかで「本当の自分」に出会う体験も?

はい!!それこそ、カタリバのインターンをする中で、無双している瞬間を経験したことがあって。
そのときは、周りの人に流されてなんとなくしている、というよりも、気づいたら全力で取り組んでいました。

「あ、本当にやりたいことできているんだな」って思いました。

ーーー具体的に、どんなときだったんでしょうか?

インターン先のカタリバで、企画を考えているときです。
私は人の心理について考えることがすごく好きなんです。
その人が今何を考えているのかとか、何を求めているのかということなら、いつまでも考えていられる。
カタリバで、高校生向けに行うキャリア教育の企画を考えるときにもそういうことをします。

この子はなんとなく幸せで生きているのかな?とか、
やりたいことはあるけど、自信がないのかな?とか、
どうして自信がないのかな?とか、
この生徒はこれからどうなっていくのかな?とか、
考え始めたら、止まらないほど出てくるんです。

そういうことを考えることが好きなんだなっていうのを気づけたのもカタリバの企画づくりを通してでした。

ーーーそのインターンを通して、本音で話せるようになったんですね。

それが、やっぱりカタリバのインターンでも
生徒に対してどうしてほしいかっていうのを周りのスタッフに伝えるのが苦手でした。

というのも、やっぱり自分の発言に対して自信を持てなかったからです。
相手に「きみはどうしたいの?」って聞くときに
「木村美緒自身はどうなりたい?どうしたい?」ってことを自問することにも繋がると思って。
自分に自信がなくて、自己開示をできないと
結局相手に対しても「こうなってほしい」ってことを伝えられないなって気づいたんです。

でも、何も伝えられなかったら意味がないと思って、恐怖心を捨てました。
カタリバの活動で本音の思いを伝えずに逃げてしまったら、準備してきた自分に対しても、カタリバに関わっているみんなにも
何より、カタリバの授業を受けてくれる生徒たちに対しても申し訳ないなと思って。
だから、伝えるしかないと思いました。

もう、がむしゃらになっていました。

自信がない、そんなあなたに

「カタリバ」での活動

ーーー人目を気にしてしまうのは、自分に自信がないことも一つ要因なのかなと思っています。
自信をつけるためには、どうしたらいいでしょうか。

自信をつけるためにはまず「 自己肯定感が大切 」って、よく言われますよね。
でも“自己肯定感”は、自分が何かできるようになったときに感じるもので、その効果はほんの一時的です。

人間は完璧じゃないから、できないことやうまくいかないときももちろんあります。
だから、そんなできない自分もひっくるめて認めてあげられる“自己効力感”をつけてあげることが大切だと思っています!

「こんな自分でもいいんだな」
「こんな日もあるよな、自分」
「これでも大丈夫」
「頑張ろうっ」

って!何かできなかったときに、そう思えることが自己効力感。これが、自信をつけるためには必要だと思います。

そしてもう一つ、自分の存在自体を承認してあげること。
例えば、何かうまく行かないときに、周りの人に対して

「 できなくてごめんなさい 」じゃなくて

「 いま自分は全然ダメだけど、それでも自分と一緒にいてくれてありがとう 」
「 一緒にお仕事してくれてありがとう 」

って感謝するようにする。
そうすれば、自分は存在していていいんだっていう承認にもなりますよね。

私は今まで、あんまり挑戦してこない人生だったから、挫折って呼べるものがなかったんです。
ある程度、平均点がとれることばかりしてきた。
でも、就活や今まさに取り組んでいる卒論とか大きな困難に直面したときに、やっぱり完璧にできない、平均点以下の自分を否定してしまうことがあって。

そのとき初めて気づくのが、身近な人の大切さなんですね。周りの人に、素直に感謝するようになりました。
そうすることで、自分自身のこともそのまま受け入れてあげることができようになると思います。

自分に自信がつけば、自分の本音を話せるようになるのではないでしょうか。





「 相手が何を考えているのか考えるのが好き 」という木村さん。
インタビュー前後でも、BeyondCafeにメンバーや利用者に興味を持ち、積極的に話しかけていた。
人一倍、他者への思いやりや共感性が強いからこそ、相手のペースにあまりにも合わせられ過ぎたのだろう。
でも、違和感から目を背けず、本音で話すことを選んだ。
「 meet myself 」をした彼女は、もうあのときのカメレオン少女とは違う。
ときに考え込みながら、ときに詰まりながら、
それでも自らの言葉で語ってくれている彼女のことが、私はとてもとても好きになった。

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