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「想いが人を強くする」世界126の国と地域にあり日本国内では25の支部を持つ、世界最大の学生団体”アイセック”の副代表、大野貴則くんとは

Detail
2017/12/18
インタビュー


大野貴則くん
プロフィール:上智大学経済学部4年生。アイセック・ジャパン学生副代表。株式会社リクルートコミュニケーションズ内定者
1年生からアイセック上智支部に所属し、3年生でアイセック上智支部の代表を行った後、現在は本部のアイセック・ジャパンの学生副代表を務めている大野くん。大学生活をアイセックに捧げた彼の生い立ちから、アイセックで得られた経験にフォーカスして話を伺った。

1.活発な幼少期 失敗をバネに逆算思考を身につける

──アイセックの本部の副代表をしている大野さんですが、どのような幼少期を過ごしていたのですか?

大野さん:活発でやんちゃなタイプだったと思います。昔からスポーツが大好きで、学級委員などにも積極的に手を挙げていました。
よくあるクラスの目立ちたがり屋だったと思います。中学の時は顧問が結構熱いタイプだったこともあり、部活に全力を注いでいました。勉強面も自分なりに頑張っていたつもりなんですが、結果目標としていた高校が全落ち。とても悔しかったです。必ず大学受験ではリベンジしてやると決意して滑り止めの高校に入学しました。

──大野さんもそんな経験があったんですね!上智大学を目指すきっかけはなんだったんですか?

まず当時漠然と海外に対する憧れがあったんです。グローバルに働く大人ってかっこいいなって。そこから海外で働くってどういうことなんだろうと、色々図書館に行ったり、ネットで調べたりしたんですね。
そこで外務省や国連の仕事を見つけて、国と国を繋ぐ仕事に魅力を感じました。そこから逆算して上智を選びましたね。

高校受験での苦い思い出があったので、まず上智の過去問を15年分解くことからスタートしました。そこで試験内容を一通り把握して、何が出やすくて、そのためにはどういう知識を身につけなければいけないか徹底的に分析しましたね。この経験から物事を進めるにはまず全体像を把握すること、そこから逆算して行動することを学びました。


2.入学前の出会い アイセック漬けの大学生活のスタート

── 失敗から学ぶ姿勢が素晴らしいですね。そこから上智に入学してアイセックに出会うまではどういう流れだったんですか?

実は入学前に説明会に行ってたんですよね(笑)グローバルに活躍したいといった思いがあったので、ツイッターで何かないかなぁーと調べていたらアイセックのセミナーが開催されることを知って「これは面白そうだ!」と飛び込みました。

── 目的が明確だったのですぐに見つけ出せることができたのですね!アイセックの詳細を教えてもらってもいいですか?

アイセックは”共創的リーダーの輩出”をミッションに、海外インターンシップを学生に提供しています。世界126の国と地域で活動しており、規模は世界最大の学生団体です。
日本→海外にインターンさせる動きだけではなく、海外→日本にインターンさせる動きも行っており、運営側は大きく「受け入れ企業の開拓営業」と「送り出す学生の集客」の2つを行っています。入った当初の僕の仕事は「受け入れ企業の開拓営業」でした。

── なるほど!入ってみてどうでしたか?

新しい気づきを日々得られるので楽しかったんですが、正直かなりきつかったですね(笑)受け入れ企業のリストアップからテレアポ、提案資料を作成してからの営業、契約後のインターンシップの内容設計まで基本的には一通り全て一人で行うので…
もちろん初めは先輩に一から教えて頂けるのですが、大学入学したばかりの若造が初めから社会に通用するほど甘くはありませんでした。(笑)

── すごいですね!工夫したことなどはありますか?

とにかく数をこなしたことです。経験がない分、他の人より何倍も電話をかけ続けたと思います。また他の支部の人たちからも情報交換を積極的に行ったことですね。僕は上智支部だったんですが、他の支部、特に慶應や青山学院の人たちから成功している要因を聞き出して真似していました。


3.総選挙での落選…リスタートを誓った覚悟とは

── 大学4年間をアイセックに注いだ大野さんですが、つらい経験や壁を乗り越えた経験があれば教えてください!

たくさんあってキリがないんですが(笑)心に残る経験は大きく2つあります。

1つは1年生の時に初めて出た代表選挙です。
アイセックは毎年支部代表を選出する選挙が学年の移り変わりの際に行われるのですが、1年生ながら立候補しました。1年間コミットして活動を行っているなかで、「もっとこうしたらアイセックをよくできるんじゃないか」という考えがたくさんあったので、マニフェストもしっかり練って選挙活動を行いました。が、結果選挙に落ちてしまい…

情けない話なんですが、正直辞めようかなとも思ったんです。こんなにアイセックのことを考えているのに報われないなんて頑張る意味があるのかなって。
そんな時にたくさんの同期が「ここで諦めるのはもったいない。一緒にもう一度頑張ろう」と応援してくれたんです。本当に多くの人の支えがあって今の僕があるんだなと、改めて感じ、「応援してくれる同期のためにも、みんなでこの組織を強くしていきたい」とリスタートを切ることができました。



4.念願の支部代表 自分を成長させた大きな気づきとは

── もう一つはなんですか?

3年生で支部の代表を行った経験ですね。
1年生の代表選挙後、2年生の1年間は支部の幹部として活動しました。そして3年生でいよいよ代表になり、理想の世界を実現するぞ!と燃えていたのですが、初めは全くうまくいかなかったんです。
孤軍奮闘といいますか、要は自分だけが空回りしていたんですね。2年生で幹部として活動していた分、周りより何をやればいいかが明確だったので、全部一人でやっちゃって。副代表に「お前は何も変わっていない」とスパッと言われ、ようやく気付きました。

── 結構きつい一言ですよね…

当時はかなりグサッときました。(笑)ただこの一言で、「結局組織は人で、僕一人がアイセックではなく、メンバー全員でアイセックなんだ。メンバーを信頼し、周囲を巻き込みながら、全員で取り組まないと意味がない」と気づくことができました。
ここから本当の意味で自分の行動や言動が変わったと思います。僕のことを思って指摘してくれた副代表には今でも感謝しています。

── 最後にこれから何か動き出そうとしている1.2年生に向けて一言お願いします。

AIESECは志を醸成するきっかけを得られます。海外インターンシップでは生活環境が全く異なる場所に飛び込んで、自分ではなく「現地の人のために」何ができるかを考え続けることで、自分の懐や器が大きくなります。また運営メンバーとしても、「アイセックの理念を体現するために何ができるか」考え、行動し続けることで大きな成長が得られます。
是非興味がある人は気軽に連絡してください。

―――――大野くん、ありがとうございました!


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