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女性キャリア成功のコツは「小さな幸せを楽しむこと」ーーコカ・コーラボトラーズジャパン荷堂真紀氏に聞く成功術と考え方

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2018/05/10
EVENT REPORT

BEYOND CAFEのコンセプト「meet yourself」。働くを通して自分を幸せにし、未来を切り開くためのきっかけづくりとしてトップセミナーは開催されています。

 

今回のセミナーのテーマは「働く女性のキャリア」について。 NECやUnited Feature マイクロソフト、セールスフォースなど大手外資系会社を経てコカ・コーラボトラーズジャパン執行役員を務める荷堂真紀(かどうまき)さんにお話を伺いました。

プライベートでは5人のお子さんの母親の顔も持つ荷堂さん。家庭と仕事を両立し、上手に女性キャリアを描いてきた秘訣を今回のトップセミナーの中から紐解いていきたいと思います。

 

女性執行役員の仕事は?どんな世界が見えているの?


現在務めている役職以前にもコカ・コーラグループ内で重要なポジションを担当してきた荷堂さん。ボトルやキャップ、普段使う椅子などコカ・コーラグループで使われる物資を1年間で4000億円分調達したり、と重大な任務を任されていました。

そんな荷堂さんですが、重要な役割を任せられることに対しては、あまり緊張しなかったと言います。立場的にも意思決定を任せられ、逆に周りを気にしないで済むというところが多かったそうです。

 

「うじうじ考えるタイプではないので、信念があるものに関しては上司と反しても心配しても、譲りませんでした。ただ、営業マンなど仲間の努力は1ミリも無駄にしない、と決めていました」(荷堂さん)。

しかし、一方では女性用の更衣室や作業着がない仕事場に出会うことも。こういった経験から女性として感じた部分に関しては、今も積極的に改善を続けていると荷堂さんは言います。

 

やりたいことがなくても一生懸命になれば大丈夫

社長補佐からコカ。コーラグループでのキャリアをスタートした荷堂さんですが、実は役員になりたい!社長になりたい!という気持ちは全く持っていなかったそうです。ちなみに、小さな頃からの夢はお医者さんか歯医者さん。

そんな荷堂さんが今のキャリアを歩むことになったのには、「求められた以上の成果を出し続け 、それを少しずつ大きくする」という考え方がありました。社長を目指す、というよりも求められたことにきちんと答えていった結果、今の役割を担うことになったのです。

また、「死ぬ瞬間まで仕事をしていたい!」と仕事が大好きな荷堂さん。どんな仕事でも学びを見つけ、 続けたいと思う気持ちが大切だと話します。

 

「たとえば清掃のボランティアの仕事をしたとします。その中で、誰がどう捨てたんだろう?という想像やそれを普段拾っている人は誰なんだろう?という疑問や発見が浮かんでくるはずです。また、その仕事を経験することで、きっと誰かが掃除してるんだろうな、と思うこともできますよね」(荷堂さん)。

意外にもチラシ配りやアイシャドウのチップを付ける内職、交通量をカウントするアルバイトなどの経験も持つ荷堂さん。大きな目標やどうしてもやりたいことがなくても、仕事を楽しみ、一生懸命になることで誰かの役に立って進んで行けば良いということを教えてくれました。

 

自分で自分のペースをコントロールできるのが管理職の良さ

荷堂さんが本当に大変だったと話すのは、実は管理職になってからではなく、管理職でない時期に子育てをしている時でした。上司からやらざるを得ないオーダーを頼まれたり、その日中に処理を必ずしなければいけない仕事はコントロールがしずらく、苦労したそうです。

現在は5時半〜6時の間には退勤するという荷堂さん。子供が帰ってくる時間にあわせて帰宅をしたり、部下と仕事を分担して、家事をこなすこともできているそうです。目一杯仕事をする時とスローペースな時をコントロールして働かれています。

「管理職は家庭との両立が思っているよりもしやすいんです。年をとれば体も衰えていくので、徹夜などの無理もできなくなってきます。そう行った時に仕事の内容や家庭との両立を自分のペースでできるのは、メリットが高いと感じています」(荷堂さん)。

 

1社目の選択は考えすぎず、「ちょっとだけずる賢く」

▲たくさんの就活中の女性が荷堂さんのお話を聞きにきていました

 

女性キャリアのお手本のような荷堂さんですが、社会人になりたての時は「ほんとうに何も考えていなかったんです」と笑顔で話してくれました。ただ、荷堂さんが意識していたのががちょっとだけずる賢くあること。周りにはいきあたりばったり、と思われそうでも、少しだけ準備をしていたことがよかったと言います。

「研究室の先生に企業を紹介してもらって、卒論を見せられるようにしました。就職活動として、ではなくても卒論をきちんと書いたら、評価してもらえる状況を作ることをしたんです」(荷堂さん)

学生時代に結婚されていた荷堂さん。仕事をやるということを前提で就職活動をしていた中でも、子供のお迎えに行きやすい設計をしたり、と具体的なビジョンがなくても要所要所を抑えることが大切だと言えそうですね。

 

人生やり直せても同じ道を歩む

▲お話に笑みがこぼれる学生たちも

 

よく聞かれる「人生やり直せたら何をしたいですか?」という質問。荷堂さんは迷わず、同じ人生を歩むと言います。

「全ての決断にあの時に自分の持ちうる能力を使って決めたんだから、今が一番よかったと思いながら、何事もやり続けると穏やかな気持ちで今の自分に集中できるんです」(荷堂さん)

 

就活生のみなさんにも、小さなことや小さな幸せを楽しんで後悔のないように過ごして欲しい、という思いをいただきました。

登壇者プロフィール

2000年に現日本マイクロソフト株式会社に派遣社員として入社し、その後正社員として製品開発の購買マネジャーを務める。マイクロソフトコーポレーション(米国本社)へ異動となり、Developer Division、Dynamics Division、Enterprise Sales & Marketing Division、などでビジネスマネジャーを務める。2013年に株式会社セールスフォース・ドットコムで、購買部長を務める。2014年にコカ・コーライーストジャパン株式会社にて取締役に就任した後、2015年にコカ·コーラビジネスソーシング株式会社代表取締役社長に就任。2017年にコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社で執行役員調達統括部統括部長に就任。

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