BEYOND CAFEのコンセプト「meet yourself」。「知る」「挑戦する」「継続する」ということをテーマにトップセミナーは開催されています。
今回のセミナーのテーマは「ITと行動格差の時代」について。第19回は、人生の大きな分岐点を迎えている就活生に向けて、ドリーム・アーツ代表取締役の山本孝昭さんが活躍できる人の要件についてお話してくれた内容をレポートします。
IoT、AI、ビッグデータ、3Dプリンター、ナノテク、ロボット、VR…。テクノロジーは日々進化しています。ITが電気のようにあらゆるモノや事に浸透している今、それがない世界は考えられないのではないでしょうか。
例えば電話番号。皆さんは仲のいい友達の電話番号をいくつ言えますか?
昔は電話帳を使って連絡先を管理していました。友人や家族など、よく使う番号だったら10件くらいは覚えているのが普通でしたが、今は番号を打たなくても、スマホに登録されている名前を入力するだけで通話できる時代。
「人間はテクノロジーによって必要のなくなった能力はすぐに引っ込めてしまう。」と語る山本社長。
知識を持っていると、アウトプットの速度が速くなり、パワーになります。ただ、今後は情報はより速く手に入る時代なので知識だけを得て「わかったつもり」で満足するのではなく、その情報や知識を未来に活かせるように行動できる人財が重要なのですね。
今までの日本企業の発展には、必ず欧米での先行事例がありました。日本ではそれを分析ができる人が強く、極端にいうと創造性は必要ありませんでした。
これからの仕事は正解がない場合がほとんど。「白黒はっきりしているような、答えがある仕事はAIがやる時代になる」と語る山本社長。
情報だけがあっても意味はなく、それを活用できる人が必要になるこれからの時代、生き抜くためには以下の3つのチカラが重要だと山本社長は語ります。
1.地頭力:自ら問題を見出し解決するチカラ
2.対人間力:人を巻き込み、仲裁し、調整するチカラ
3.行動力:まずはやってみる、実践するチカラ
なんとなくリーダーシップを想像させるようなワードですが、リーダーである山本社長いわく「リーダーシップも大事だが、それだけでは世の中はまわらない。」とのこと。リーダーを支えるフォロワーシップにも、この3つのチカラは重要なんですね。
-これから社会人になる就活生たちも興味津々に山本さんの話を聞いていました-
就活生たちと同い年の娘さんがいるという山本社長。座談会でも、学生からもたくさんの質問が飛び交う楽しい時間に。
AIをはじめとしたテクノロジーによって多くの仕事がカバーされる時代。既存の仕事がなくなっていき、残った仕事ができる人・できない人の間には大きな格差が生まれるでしょう。これから就職する就活生のみなさんもこの3つの考えるチカラを持って、活躍できる人になるといいですね。
山本 孝昭(やまもと たかあき)株式会社ドリーム・アーツ代表取締役社長
1988年3月に株式会社アシスト 入社し、大型汎用コンピュータ向けソフトウェア販売担当。その後インテルジャパン株式会社 入社しテクノロジ・マーケティング担当マネージャとしてマルチメディア関連技術のマーケティングと 国内の家庭用パソコン市場拡大戦略の立案・実施を担当。1996年12月 株式会社ドリーム・アーツを設立し、代表取締役社長として280名を率いている。著書に「IT断食のすすめ」(日本経済新聞出版社)・「行動格差の時代-心の勢いで壁を突破する8つの力-」(幻冬舎)がある。
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