2月21日に開催されたトップセミナー。毎回著名な経営者にお話しいただき、就活生にとって役立つ情報を届けたり、気になる質問を直接ぶつけたりできる機会をつくっています。
今回は株式会社サーキュレーションとBEYOND CAFEのコラボ企画で「元総合格闘家が語る『働く上で必要な”やり抜く力”とは?』」を実施した様子をレポート。
17回目となるイベントのゲストは、元総合格闘家の大山峻護さん。2014年12月に現役を引退し、現在は、格闘技とフィットネスを融合した“ファイトネス”というトレーニングを多くの企業で研修として行っています。
今回はそんな大山さんのお話の中から、くじけないメンタリティを手に入れるためのアドバイスを4つのポイントに絞ってご紹介します。
5歳で柔道を始め、26歳の時に総合格闘技の世界に飛び込んだ大山さん。そんな大山さんが幼い頃から目指したのは、ウルトラマンのような感動と勇気を与えられるヒーローでした。
大山さんがアスリート時代から目標に向かってやってきたのは、描いて、信じて、行動すること。引退した今も、現役時代とは戦うフィールドが変わっただけで、このサイクルは変わらないと言います。
「勝つために、成功イメージを描いて自分の中に植え付けていました。ただ試合に勝つイメージではなく、喜びの感情が伴ったイメージをするのがいいんです。そして勝てると信じて試合に挑む、その繰り返しです」(大山さん)
現役時代に試合に勝利しても、お客さんに喜んでもらえなかった経験があった大山さん。そこから自分はただ勝つことでなく、みんなに喜んでもらうために勝ちたいと気付いたと言います。
「くじけないメンタリティを持つために、自分が何に喜びを見出しているのかを知る必要があります。それが分かっていれば、気持ちがぶれなくなります。落ち込んでもまた頑張れるんです」(大山さん)
引退しても「みんなに喜んでほしい」という思いは変わらない大山さん。知識と経験を生かしてみんなに喜んでもらう方法を考えた結果が、いまのファイトネスでした。
やりたい仕事を見つけるためにも、自分が何に喜びを感じるか理解することが大切だと就活生へもアドバイスをくれました。野球が好きなら、野球のどこに喜びを見出しているのかを考えれば、おのずと見えてくるものがあると言います。
誰にでも落ち込むことはありますが、大山さんは、マイナスの感情は悪いことではないといいます。大山さんが尊敬する人が言った、「マイナスの感情は人に向けると刃になる、自分に向けると力になる」という言葉を大事にしているそうです。
「自分の場合は、才能がなくて不器用だという“劣等感”がエネルギーになっていました。悲しみも怒りも、あらゆる感情はエネルギーに変えられるんです。どんな感情もぜんぶ力に変えてやるんだ、という気持ちが大事ですね」(大山さん)
大山さんがファイトネスを始めた当時は、ちょうど厚労省が企業にストレスチェックを義務付ける頃。働く人々の多くがストレスをうまく対処できていない現状を知り、大山さんは“ファイトネス”を始めました。
「ストレス対策のために、みんなが運動をしたらいいと思ったんです。でもきっかけがない、時間がないという理由で運動ができていない社会人は多くって。そこから自分が企業や学校に行って、トレーニング指導することにしました」(大山さん)
“ファイトネス”は、格闘技の楽しさを体感してもらいながら、健康な体づくり、くじけないメンタリティを育てることを目指しています。さらに大山さんが現役時代に経験した苦労や成功体験などを話し、格闘家のメンタリティも身につけてもらいます。
体を動かすことでストレスを解消できるだけでなく、企業や学校などの集団で行うことで、社員や生徒同士の距離を縮めるきっかけにもなっているようです。今回は、トップセミナー内でファイトネスを体感する時間も設けられました。
ストレスに負けないためには、普段から体を動かすことを習慣づけておくことが大切。大山さんの情熱いっぱいのトレーニング指導により、学生たちの緊張がほぐれ、表情が柔らかくなっていきました。
ファイトネスの体験もあり、いつもとは全く違った雰囲気のトップセミナー。くじけないメンタリティを持つためのアドバイスは、就活生にも響くお話ばかりだったのではないでしょうか。就活を前向きに乗り越えるためにも、自分自身にじっくり向き合い、自分が何に喜びを感じるか理解することが大切だと言えそうですね。
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